text:kohon:kohon063
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| text:kohon:kohon063 [2016/08/12 00:24] – [校訂本文] Satoshi Nakagawa | text:kohon:kohon063 [2025/12/15 13:49] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa | ||
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| 今は昔、龍樹菩薩、ただの人におはしける時、俗三人を語らひ合はせて、隠れ蓑の薬を作る。その薬を作るやうは、宿木を三寸に切りて、陰に三百日干して、それをもちて作る。その法を習ひて作りけるなり。その木を髻(もとどり)にたもちてすれば、隠れ蓑のやうに形を隠すなり。 | 今は昔、龍樹菩薩、ただの人におはしける時、俗三人を語らひ合はせて、隠れ蓑の薬を作る。その薬を作るやうは、宿木を三寸に切りて、陰に三百日干して、それをもちて作る。その法を習ひて作りけるなり。その木を髻(もとどり)にたもちてすれば、隠れ蓑のやうに形を隠すなり。 | ||
| - | さて、この三人の俗、心を合はせて、このかたちを頭(かうべ)にして([[text: | + | さて、この三人の俗、心を合はせて、このかたちを頭(かうべ)にして(([[text: |
| 時に御門、賢くおはしける御門にて、「この物は、形を隠してある薬を作りてある物どもなり。すべきやうは、灰を隙なく宮の内に撒きてん。さらば、身は隠す物なりとも、足形付きて、行かん所はしるく現れなむ」とかまへられて、灰を召して隙なく撒かれて、この三人の物どもの宮の内にある折に、この灰を撒きこめつれば、足形の現るるに従ひて、太刀抜きたる物どもを入れて、足形付く所を推し量りに切りければ、二人は切り伏せつ。 | 時に御門、賢くおはしける御門にて、「この物は、形を隠してある薬を作りてある物どもなり。すべきやうは、灰を隙なく宮の内に撒きてん。さらば、身は隠す物なりとも、足形付きて、行かん所はしるく現れなむ」とかまへられて、灰を召して隙なく撒かれて、この三人の物どもの宮の内にある折に、この灰を撒きこめつれば、足形の現るるに従ひて、太刀抜きたる物どもを入れて、足形付く所を推し量りに切りければ、二人は切り伏せつ。 | ||
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| その後、人間(ひとま)をはかりて、この龍樹菩薩は、賢く宮の内を逃げ給ひて、法師になり給ひて、かく龍樹菩薩とは崇められ給ふなりけり。されは、もとは俗にてぞ。 | その後、人間(ひとま)をはかりて、この龍樹菩薩は、賢く宮の内を逃げ給ひて、法師になり給ひて、かく龍樹菩薩とは崇められ給ふなりけり。されは、もとは俗にてぞ。 | ||
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text/kohon/kohon063.1470929041.txt.gz · 最終更新: by Satoshi Nakagawa
