text:kohon:kohon054
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| text:kohon:kohon054 [2014/09/21 13:26] – [第54話 田舎人の女子、観音の利生を蒙る事] Satoshi Nakagawa | text:kohon:kohon054 [2025/12/15 13:41] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa | ||
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| 今は昔、田舎人の徳ありけるが、一人娘、いみしくかなしくしける父母亡くなりて、頼りなく、ずちなくなりて、多かりし使ひ人も、みな行き散りて、心細くわびしくて過ぐるほどに、廿にも余りて、やうやう盛り過ぎ、懸想する人もあまたあれど、「かかるあやしの物は、ただうち見て捨てんをば、いかがせん」など思ひて過ぐるままに、親の作りまいらせたる観音のおはします御前に参りて、「助けさせ給へ」と申しつつ、そればかりをたのむことにはしける。 | 今は昔、田舎人の徳ありけるが、一人娘、いみしくかなしくしける父母亡くなりて、頼りなく、ずちなくなりて、多かりし使ひ人も、みな行き散りて、心細くわびしくて過ぐるほどに、廿にも余りて、やうやう盛り過ぎ、懸想する人もあまたあれど、「かかるあやしの物は、ただうち見て捨てんをば、いかがせん」など思ひて過ぐるままに、親の作りまいらせたる観音のおはします御前に参りて、「助けさせ給へ」と申しつつ、そればかりをたのむことにはしける。 | ||
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| 「いづれの仏かはおろかにおはします」と申す中にも、観音の御有様、すぐれてめでたし。ただ信を起こして、つかうまつるべし。 | 「いづれの仏かはおろかにおはします」と申す中にも、観音の御有様、すぐれてめでたし。ただ信を起こして、つかうまつるべし。 | ||
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text/kohon/kohon054.1411273585.txt.gz · 最終更新: by Satoshi Nakagawa
