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text:kohon:kohon006 [2021/10/07 01:57] Satoshi Nakagawatext:kohon:kohon006 [2025/12/01 12:15] (現在) Satoshi Nakagawa
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 今は昔、和泉式部がもとに、帥宮(そちのみや)((敦道親王))通はせ給ひけるころ、久しく音せさせ給はざりけるに、その宮に候ふ童(わらは)の来たりけるに、御文もなし。帰り参るに、 今は昔、和泉式部がもとに、帥宮(そちのみや)((敦道親王))通はせ給ひけるころ、久しく音せさせ給はざりけるに、その宮に候ふ童(わらは)の来たりけるに、御文もなし。帰り参るに、
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 持て参りて、参らせたりければ、「まことに久しくなりにけり」と心苦しくて、やがておはしましけり。 持て参りて、参らせたりければ、「まことに久しくなりにけり」と心苦しくて、やがておはしましけり。
  
-女も月をながめて、端にゐたりけり。前栽の露きらきらと置きたるに、「人は草葉の露なれや」と、のたまはするさま、優にめでたし。御扇に御文を入れて、「御使の取らで参りにければ」とて、給はす。扇を指し出だして取りつ。「今宵は帰りなん。明日物忌みといふなりつれば、らむもあやしかるべければ」とのたまはすれば、+女も月をながめて、端にゐたりけり。前栽の露きらきらと置きたるに、「人は草葉の露なれや」と、のたまはするさま、優にめでたし。御扇に御文を入れて、「御使の取らで参りにければ」とて、給はす。扇を指し出だして取りつ。「今宵は帰りなん。明日物忌みといふなりつれば、なからむもあやしかるべければ」とのたまはすれば、
  
   心みに雨も降らなん宿過ぎて空行く月の影や止まると   心みに雨も降らなん宿過ぎて空行く月の影や止まると
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 この歌、貴船の明神の御返しなり。男声にて耳に聞こえけるとかや。 この歌、貴船の明神の御返しなり。男声にて耳に聞こえけるとかや。
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text/kohon/kohon006.1633539477.txt.gz · 最終更新: by Satoshi Nakagawa