text:kohon:kohon006
差分
このページの2つのバージョン間の差分を表示します。
| 両方とも前のリビジョン前のリビジョン次のリビジョン | 前のリビジョン | ||
| text:kohon:kohon006 [2021/10/07 01:57] – Satoshi Nakagawa | text:kohon:kohon006 [2025/12/01 12:15] (現在) – Satoshi Nakagawa | ||
|---|---|---|---|
| 行 7: | 行 7: | ||
| ===== 校訂本文 ===== | ===== 校訂本文 ===== | ||
| + | |||
| + | [[kohon005|<< | ||
| 今は昔、和泉式部がもとに、帥宮(そちのみや)((敦道親王))通はせ給ひけるころ、久しく音せさせ給はざりけるに、その宮に候ふ童(わらは)の来たりけるに、御文もなし。帰り参るに、 | 今は昔、和泉式部がもとに、帥宮(そちのみや)((敦道親王))通はせ給ひけるころ、久しく音せさせ給はざりけるに、その宮に候ふ童(わらは)の来たりけるに、御文もなし。帰り参るに、 | ||
| 行 14: | 行 16: | ||
| 持て参りて、参らせたりければ、「まことに久しくなりにけり」と心苦しくて、やがておはしましけり。 | 持て参りて、参らせたりければ、「まことに久しくなりにけり」と心苦しくて、やがておはしましけり。 | ||
| - | 女も月をながめて、端にゐたりけり。前栽の露きらきらと置きたるに、「人は草葉の露なれや」と、のたまはするさま、優にめでたし。御扇に御文を入れて、「御使の取らで参りにければ」とて、給はす。扇を指し出だして取りつ。「今宵は帰りなん。明日物忌みといふなりつれば、長らむもあやしかるべければ」とのたまはすれば、 | + | 女も月をながめて、端にゐたりけり。前栽の露きらきらと置きたるに、「人は草葉の露なれや」と、のたまはするさま、優にめでたし。御扇に御文を入れて、「御使の取らで参りにければ」とて、給はす。扇を指し出だして取りつ。「今宵は帰りなん。明日物忌みといふなりつれば、なからむもあやしかるべければ」とのたまはすれば、 |
| 心みに雨も降らなん宿過ぎて空行く月の影や止まると | 心みに雨も降らなん宿過ぎて空行く月の影や止まると | ||
| 行 43: | 行 45: | ||
| この歌、貴船の明神の御返しなり。男声にて耳に聞こえけるとかや。 | この歌、貴船の明神の御返しなり。男声にて耳に聞こえけるとかや。 | ||
| + | |||
| + | [[kohon005|<< | ||
| ===== 翻刻 ===== | ===== 翻刻 ===== | ||
text/kohon/kohon006.1633539477.txt.gz · 最終更新: by Satoshi Nakagawa
