text:kohon:kohon003
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| text:kohon:kohon003 [2014/05/07 23:58] – [翻刻] Satoshi Nakagawa | text:kohon:kohon003 [2025/11/28 14:55] (現在) – Satoshi Nakagawa | ||
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| - | ====== 第3話 或人、所々歴覧する間、尼の家に入りて和歌を詠む事 ====== | + | 古本説話集 |
| + | ====== 第3話 或人、所々を歴覧する間、尼の家に入りて和歌を詠む事 ====== | ||
| ** 或人歴覧所々間入尼家詠和哥事 ** | ** 或人歴覧所々間入尼家詠和哥事 ** | ||
| - | ** 或人、所々歴覧する間、尼の家に入りて和歌を詠む事 ** | + | ** 或人、所々を歴覧する間、尼の家に入りて和歌を詠む事 ** |
| ===== 校訂本文 ===== | ===== 校訂本文 ===== | ||
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| + | 今は昔、あてなる男の、いみじうすきずきしかりけるが、よろずの所の、心細げにあはれなるを見歩きける中に、小さき家のあやしげなるが、さすかに内などしたたかに造りてゐたる人有りけり。 | ||
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| + | 煙も立たず、さびしげなる事限りなし。「いかなる人ぞ」と、あたりの人に問ひければ、「さる尼の候ふが、もの食ふ事も知らず、心細げにて、この年来候ふなり」といふを聞きて、 | ||
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| + | 朝夕に煙も立たぬ壺屋には露の命も何にかくらん | ||
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| + | と言ふを聞きて、この尼 | ||
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| + | 玉光る女(むすめ)籠めたる壺屋には露の命も消えぬなりけり | ||
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| + | と言ふ。 | ||
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| + | あやしくて、よく問ひ聞きければ、めでたく光り輝く女を隠し据ゑたるなりけり。尋ね出だして、人目にして、めでたくてあらせけるとや。 | ||
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| ===== 翻刻 ===== | ===== 翻刻 ===== | ||
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| るをみありきけるなかにちゐさき家のあや | るをみありきけるなかにちゐさき家のあや | ||
| しけなるかさすかにうちなとしたたかにつくりて | しけなるかさすかにうちなとしたたかにつくりて | ||
| - | ゐたる人有けりけふりもたたすさひしきけな | + | ゐたる人有けりけふりもたたすさひしけな |
| - | る事かきりなしいかなる人そとあたりの人々/b30 e15 | + | る事かきりなしいかなる人そとあたりの人に/b30 e15 |
| とひけれはさるあまのさふらふかものくふ事も | とひけれはさるあまのさふらふかものくふ事も | ||
text/kohon/kohon003.1399474687.txt.gz · 最終更新: by Satoshi Nakagawa
