ユーザ用ツール

サイト用ツール


text:karakagami:m_karakagami4-20

差分

このページの2つのバージョン間の差分を表示します。

この比較画面へのリンク

両方とも前のリビジョン前のリビジョン
text:karakagami:m_karakagami4-20 [2023/03/05 12:36] – [翻刻] Satoshi Nakagawatext:karakagami:m_karakagami4-20 [2023/03/17 12:41] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa
行 8: 行 8:
 天鳳三暦春二月に地震、竹柏((「柏」は底本「柄」。底本読み仮名「チクハク」により訂正。))なども枯れ折れにけり。冬十月には、朱雀門(しゆしやくもん)鳴ること、昼夜(ひるよる)やまざりけり。今暦、大いに寒くして、人馬凍り死ぬるもの多し。 天鳳三暦春二月に地震、竹柏((「柏」は底本「柄」。底本読み仮名「チクハク」により訂正。))なども枯れ折れにけり。冬十月には、朱雀門(しゆしやくもん)鳴ること、昼夜(ひるよる)やまざりけり。今暦、大いに寒くして、人馬凍り死ぬるもの多し。
  
-次暦春正月に奇士あり。長(たけ)一丈、大十囲(い)、みづから巨毋霸((底本「巨」に「シ」、「覇」に「ハ」と読み仮名。))といふ。馬車にも乗せがたければ、大きなる車、四つの馬に乗せて、内裏へ参る。鼓(つづみ)を枕にして臥し、鉄(くろがね)の箸を持ちて、ものを食らふ。王莽、憎みて棄死せられつ。+次暦春正月に奇士あり。長(たけ)一丈、大十囲(い)、みづから巨毋霸((巨無霸。底本「巨」に「シ」、「覇」に「ハ」と読み仮名。))といふ。馬車にも乗せがたければ、大きなる車、四つの馬に乗せて、内裏へ参る。鼓(つづみ)を枕にして臥し、鉄(くろがね)の箸を持ちて、ものを食らふ。王莽、憎みて棄死せられつ。
  
 地皇三暦の秋、太白微(び)に入りて地を照らすこと月のごとし。この時に、光武((光武帝・劉秀))、すでに兵をおこし給ふ((「おこし給ふ」は底本「おしたまふ」。内閣文庫本により訂正。))。王莽、はなはだ恐れをののきて、群臣を率ゐて、南郊(なんかう)に至りて、大いに哭(こく)す。 地皇三暦の秋、太白微(び)に入りて地を照らすこと月のごとし。この時に、光武((光武帝・劉秀))、すでに兵をおこし給ふ((「おこし給ふ」は底本「おしたまふ」。内閣文庫本により訂正。))。王莽、はなはだ恐れをののきて、群臣を率ゐて、南郊(なんかう)に至りて、大いに哭(こく)す。
text/karakagami/m_karakagami4-20.1677987418.txt.gz · 最終更新: 2023/03/05 12:36 by Satoshi Nakagawa