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text:karakagami:m_karakagami4-20

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text:karakagami:m_karakagami4-20 [2023/03/04 14:45] – 作成 Satoshi Nakagawatext:karakagami:m_karakagami4-20 [2023/03/17 12:41] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa
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 [[index.html|唐鏡]] 第四 漢武帝より更始にいたる [[index.html|唐鏡]] 第四 漢武帝より更始にいたる
-====== 2 新 王莽(2 滅亡) ======+====== 20 新 王莽(2 滅亡) ======
  
 ===== 校訂本文 ===== ===== 校訂本文 =====
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 天鳳三暦春二月に地震、竹柏((「柏」は底本「柄」。底本読み仮名「チクハク」により訂正。))なども枯れ折れにけり。冬十月には、朱雀門(しゆしやくもん)鳴ること、昼夜(ひるよる)やまざりけり。今暦、大いに寒くして、人馬凍り死ぬるもの多し。 天鳳三暦春二月に地震、竹柏((「柏」は底本「柄」。底本読み仮名「チクハク」により訂正。))なども枯れ折れにけり。冬十月には、朱雀門(しゆしやくもん)鳴ること、昼夜(ひるよる)やまざりけり。今暦、大いに寒くして、人馬凍り死ぬるもの多し。
  
-次暦春正月に奇士あり。長(たけ)一丈、大十囲(い)、みづから巨毋霸((底本「巨」に「シ」、「覇」に「ハ」と読み仮名。))といふ。馬車にも乗せがたければ、大きなる車、四つの馬に乗せて、内裏へ参る。鼓(つづみ)を枕にして臥し、鉄(くろがね)の箸を持ちて、ものを食らふ。王莽、憎みて棄死せられつ。+次暦春正月に奇士あり。長(たけ)一丈、大十囲(い)、みづから巨毋霸((巨無霸。底本「巨」に「シ」、「覇」に「ハ」と読み仮名。))といふ。馬車にも乗せがたければ、大きなる車、四つの馬に乗せて、内裏へ参る。鼓(つづみ)を枕にして臥し、鉄(くろがね)の箸を持ちて、ものを食らふ。王莽、憎みて棄死せられつ。
  
 地皇三暦の秋、太白微(び)に入りて地を照らすこと月のごとし。この時に、光武((光武帝・劉秀))、すでに兵をおこし給ふ((「おこし給ふ」は底本「おしたまふ」。内閣文庫本により訂正。))。王莽、はなはだ恐れをののきて、群臣を率ゐて、南郊(なんかう)に至りて、大いに哭(こく)す。 地皇三暦の秋、太白微(び)に入りて地を照らすこと月のごとし。この時に、光武((光武帝・劉秀))、すでに兵をおこし給ふ((「おこし給ふ」は底本「おしたまふ」。内閣文庫本により訂正。))。王莽、はなはだ恐れをののきて、群臣を率ゐて、南郊(なんかう)に至りて、大いに哭(こく)す。
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   禍敗(クワハイ)を考(カンカウ)るに王莽かこときはなはたしきものはなし   禍敗(クワハイ)を考(カンカウ)るに王莽かこときはなはたしきものはなし
-  とそ時の人申ける王莽の末に南方飢饉(キキン)はなはたし/s119r・m216+  とそ時の人申ける王莽の末になりて天下に旱蝗(クワウ)/s119r・m216
  
 https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100182414/119?ln=ja https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100182414/119?ln=ja
  
text/karakagami/m_karakagami4-20.1677908721.txt.gz · 最終更新: 2023/03/04 14:45 by Satoshi Nakagawa