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text:karakagami:m_karakagami2-01 [2022/11/03 16:17] – 作成 Satoshi Nakagawatext:karakagami:m_karakagami2-01 [2022/11/03 21:26] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa
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 ((以下、「また何ぞ」まで底本本文を欠く。底本の異本注記により補入。))赤雀出で来て、丹書を含みて、文王のまします戸にぞ留りける。日月の光、身につくとぞ夢に身給ひし。 ((以下、「また何ぞ」まで底本本文を欠く。底本の異本注記により補入。))赤雀出で来て、丹書を含みて、文王のまします戸にぞ留りける。日月の光、身につくとぞ夢に身給ひし。
  
-狩りに出で給はんとしけるに、卜するに、「狩るところ、竜にもあらじ、虎にもあらじ、熊にもあらじ、羆(ひぐま)にもあらじ。獲給はん所は、覇王の輔ならん」と言へり。狩りし給ふに、はたして太公に渭水の陽に遇ひぬ。ともに語りて大きに喜びて曰く、「吾、太公子を望むこと久し。号して太公望」と言ひて、車の右に載せて、ともに還り給ひて、師とぞせさせ給ひし。+狩りに出で給はんとしけるに、卜するに、「狩るところ、竜にもあらじ、虎にもあらじ、熊にもあらじ、羆(ひぐま)にもあらじ。獲給はん所は、覇王の輔ならん」と言へり。狩りし給ふに、はたして太公((呂尚))に渭水の陽に遇ひぬ。ともに語りて大きに喜びて曰く、「吾、太公子を望むこと久し。号して太公望」と言ひて、車の右に載せて、ともに還り給ひて、師とぞせさせ給ひし。
  
 また霊台を作らんとて地を堀るに、死人の骨あり。さらに葬らんとす。吏の申さく「これ主なし」。文王の曰く、「天下を保つ物は天下の主なり。一国を保つ者は一国の主なり。われまたその主にあらずや。また何ぞ((「赤雀」からここまで底本本文を欠く。底本の異本注記により補入。))主を求むべき」とて、つひに葬(はふ)らる。 また霊台を作らんとて地を堀るに、死人の骨あり。さらに葬らんとす。吏の申さく「これ主なし」。文王の曰く、「天下を保つ物は天下の主なり。一国を保つ者は一国の主なり。われまたその主にあらずや。また何ぞ((「赤雀」からここまで底本本文を欠く。底本の異本注記により補入。))主を求むべき」とて、つひに葬(はふ)らる。
text/karakagami/m_karakagami2-01.1667459835.txt.gz · 最終更新: 2022/11/03 16:17 by Satoshi Nakagawa