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text:kara:m_kara024 [2014/12/04 03:24] – 作成 Satoshi Nakagawatext:kara:m_kara024 [2025/11/28 11:14] (現在) Satoshi Nakagawa
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 ===== 校訂本文 ===== ===== 校訂本文 =====
  
-昔、上陽人、上陽宮に閉じ込められて、多くの年月を送りけり。秋の夜、春の日、明け暮れは、風の音、虫の声より外に、またおとづるる物なきには、嵐にたぐふ紅葉の錦、百囀(ももさへづり)の鶯の声も、我ためはいと情けなき心地す。夜の雨、窓を打つ音にも、愁への涙、いとどまさりけり。+[[m_kara023|<<PREV]] [[index.html|『唐物語』TOP]] [[m_kara025|NEXT>>]] 
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 +昔、上陽人、上陽宮に閉じ込められて、多くの年月を送りけり。 
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 +秋の夜、春の日、明け暮れは、風の音、虫の声より外に、またおとづるる物なきには、嵐にたぐふ紅葉の錦、百囀(ももさへづり)の鶯の声も、我ためはいと情けなき心地す。夜の雨、窓を打つ音にも、愁への涙、いとどまさりけり。
  
   いとどしくなぐさめ難き秋の夜に窓打つ雨ぞいとどわりなき   いとどしくなぐさめ難き秋の夜に窓打つ雨ぞいとどわりなき
  
 この人、昔、内に参りけるに、その形華やかにをかしげなりけるを頼みて、楊貴妃などをも争ふ心やありけん、一生つひに、むなしき床(ゆか)をのみ守りつつ、花の形いたづらにしをれて、むばたまの黒髪、白くなりにけり。 この人、昔、内に参りけるに、その形華やかにをかしげなりけるを頼みて、楊貴妃などをも争ふ心やありけん、一生つひに、むなしき床(ゆか)をのみ守りつつ、花の形いたづらにしをれて、むばたまの黒髪、白くなりにけり。
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 +[[m_kara023|<<PREV]] [[index.html|『唐物語』TOP]] [[m_kara025|NEXT>>]]
  
 ===== 翻刻 ===== ===== 翻刻 =====
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   むかし上陽人上陽宮にとちこめられておほく   むかし上陽人上陽宮にとちこめられておほく
   のとし月ををくりけり秋の夜春の日あけく   のとし月ををくりけり秋の夜春の日あけく
-  れは風のをとむしのこゑより外に又おとつ/m426+  れは風のをとむしのこゑより外に又おとつ/m426・k65r
  
   るる物なきにはあらしにたくふもみちのにし   るる物なきにはあらしにたくふもみちのにし
行 25: 行 31:
   なやかにおかしけなりけるをたのみて楊貴妃   なやかにおかしけなりけるをたのみて楊貴妃
   なとをもあらそふ心やありけん一生つゐに   なとをもあらそふ心やありけん一生つゐに
-  むなしきゆかをのみまもりつつはなのかた/m427+  むなしきゆかをのみまもりつつはなのかた/m427・k65l 
 + 
 +https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100182415/65?ln=ja
  
   ちいたつらにしほれてむはたまのくろかみし   ちいたつらにしほれてむはたまのくろかみし
-  ろくなりにけり/m428+  ろくなりにけり/m428・k66r 
 + 
 +https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100182415/66?ln=ja
  
text/kara/m_kara024.1417631086.txt.gz · 最終更新: by Satoshi Nakagawa