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text:k_konjaku:k_konjaku_hanrei [2014/05/03 13:17] Satoshi Nakagawatext:k_konjaku:k_konjaku_hanrei [2014/05/06 15:08] (現在) Satoshi Nakagawa
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   - 底本の原本には最後の巻、即ち三十一が欠本であつたらしく、それは三輪義方所蔵文庫本を以て補写したといふ田中氏の奥書がある。然るに同書は普通書下しになって居るので、これだけは丹鶴叢書本を採って体裁を一にした。   - 底本の原本には最後の巻、即ち三十一が欠本であつたらしく、それは三輪義方所蔵文庫本を以て補写したといふ田中氏の奥書がある。然るに同書は普通書下しになって居るので、これだけは丹鶴叢書本を採って体裁を一にした。
   - 本書中の難訓は小山田与清の今昔物語訓によつて仮名を付し、尚新撰字鏡、字鏡集、伊呂波字類抄等によって補ひ、これ等は下巻の末に画引として添付した。   - 本書中の難訓は小山田与清の今昔物語訓によつて仮名を付し、尚新撰字鏡、字鏡集、伊呂波字類抄等によって補ひ、これ等は下巻の末に画引として添付した。
-  - 本書の送仮名は極めて区々であって、一定して居らぬ。今すべて底本の儘にしておいた。例へば、\\ 願ク=願ハク 宣ク=宣ハク 然(サレ)バ=然レバ 瞬(マジロ)ク=瞬ログ 顔ホ 形チ\\ のやうな類である。又仮名遣の誤も其の儘にした。\\ 居ヱが居ヘ 見エが見ヘ オモネルがヲモネル\\ とある類である。語法変化の一証とならうかと考へたからである。漢字の混用等も其の儘である。\\ 花=華 弃=棄 愈=喩 急=忩 検=撿 校=挍+  - 本書の送仮名は極めて区々であって、一定して居らぬ。今すべて底本の儘にしておいた。例へば、\\ 願ク=願ハク 宣ク=宣ハク 然(サレ)バ=然レバ 瞬(マジロ)ク=瞬ログ 顔ホ 形チ\\ のやうな類である。又仮名遣の誤も其の儘にした。\\ 居ヱが居ヘ 見エが見ヘ オモネルがヲモネル\\ とある類である。語法変化の一証とならうかと考へたからである。漢字の混用等も其の儘である。\\ 花=華 弃=棄 愈=喩 急=忩((この電子テキストでは「怱」にした。)) 検=撿 校=挍
   - 人名で明白な誤だけは直した。例へば紀札、超高、二生高帝を季札、趙高、二世高帝と改めた類である。   - 人名で明白な誤だけは直した。例へば紀札、超高、二生高帝を季札、趙高、二世高帝と改めた類である。
   - 本書底本の筆写終わつて後、悉皆之を校訂せられたのは友人石橋尚宝氏の努力で、明治三十六年の春に始つて、明治四十一年の九月の末、其の功を竣へられた。尚攷証の捜索に関しても、終始余を助けて黽勉せられたので、本書の成つたのに就いては、同氏の労最も多きに居る。又郷人故織田得能氏、及び文学士常磐大定氏は天竺部の出典に就いて、山田孝雄氏は本朝部に就いて、種々有益な注意を与へられた。文学博士姉崎正治氏からも益を享けたことが少くない。茲に謹みて諸氏に対して、厚き敬意を表する。   - 本書底本の筆写終わつて後、悉皆之を校訂せられたのは友人石橋尚宝氏の努力で、明治三十六年の春に始つて、明治四十一年の九月の末、其の功を竣へられた。尚攷証の捜索に関しても、終始余を助けて黽勉せられたので、本書の成つたのに就いては、同氏の労最も多きに居る。又郷人故織田得能氏、及び文学士常磐大定氏は天竺部の出典に就いて、山田孝雄氏は本朝部に就いて、種々有益な注意を与へられた。文学博士姉崎正治氏からも益を享けたことが少くない。茲に謹みて諸氏に対して、厚き敬意を表する。
text/k_konjaku/k_konjaku_hanrei.1399090639.txt.gz · 最終更新: 2014/05/03 13:17 by Satoshi Nakagawa