text:k_konjaku:k_konjaku23-16
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text:k_konjaku:k_konjaku23-16 [2014/07/06 14:56] – 作成 Satoshi Nakagawa | text:k_konjaku:k_konjaku23-16 [2014/09/14 01:27] – Satoshi Nakagawa | ||
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- | ====== 巻23第 16話 駿河前司橘季通構逃語 第(十六) ====== | + | 今昔物語集 |
+ | ====== 巻23第16話 駿河前司橘季通構逃語 第(十六) ====== | ||
今昔、駿河前司橘季通と云ふ人有き。其の人若かりける時、参仕まつる所にも非ず、止事無き所に有ける女房を語らひて、忍て通けるを、忍て通けるを、其の所に有ける侍共・生「云々((底本頭注に「云々ノ二字丹本等ナシ」とある))」六位などの有けるが、「此の殿の人にも非ぬ者の、宵暁に殿の内より出入する、極無愛也。去来(いざ)此れ立籠て罸(うた)む」と集て云ひ合せけるを、季通、然る事をも知らずして、前々の如く、小舎人童一人許を具して、歩より行て、忍て局に入にけり。童をば、「暁に迎へに来れ」と云て、返し遣りつ。 | 今昔、駿河前司橘季通と云ふ人有き。其の人若かりける時、参仕まつる所にも非ず、止事無き所に有ける女房を語らひて、忍て通けるを、忍て通けるを、其の所に有ける侍共・生「云々((底本頭注に「云々ノ二字丹本等ナシ」とある))」六位などの有けるが、「此の殿の人にも非ぬ者の、宵暁に殿の内より出入する、極無愛也。去来(いざ)此れ立籠て罸(うた)む」と集て云ひ合せけるを、季通、然る事をも知らずして、前々の如く、小舎人童一人許を具して、歩より行て、忍て局に入にけり。童をば、「暁に迎へに来れ」と云て、返し遣りつ。 |
text/k_konjaku/k_konjaku23-16.txt · 最終更新: 2017/12/23 03:12 by Satoshi Nakagawa