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text:k_konjaku:k_konjaku12-33 [2015/07/06 19:13] – 作成 Satoshi Nakagawatext:k_konjaku:k_konjaku12-33 [2024/12/14 23:07] (現在) – [巻12第33話 多武峰増賀聖人語 第卅三] Satoshi Nakagawa
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 此の如く常に翔ひければ、傍の学生共も交はらずして、師の座主にも此の由を申けり。座主も、「然如く成りなむ者をば、今は何がは為む」と云ひけるを聞て、増賀、「思ひの如く叶ぬ」と思て、山を出でて多武の峰に行きて、籠居て、静に法花経を誦し念仏を唱て有り。「上には魔障強し」とて、麓の里に房を造て、築垣を築き廻はして、其(そこ)にぞ住ける。 此の如く常に翔ひければ、傍の学生共も交はらずして、師の座主にも此の由を申けり。座主も、「然如く成りなむ者をば、今は何がは為む」と云ひけるを聞て、増賀、「思ひの如く叶ぬ」と思て、山を出でて多武の峰に行きて、籠居て、静に法花経を誦し念仏を唱て有り。「上には魔障強し」とて、麓の里に房を造て、築垣を築き廻はして、其(そこ)にぞ住ける。
  
-亦、心を至して三七日の間、三時に懺法を行ふに、夢に南岳・天台の二人の大師来て、告て宣はく、「善哉。仏子善根を修せり」と見けり。其の後は弥よ行ひ怠る事無し。+亦、心を至して三七日の間、三時に懺法を行ふに、夢に南岳((慧思))・天台((智顗))の二人の大師来て、告て宣はく、「善哉。仏子善根を修せり」と見けり。其の後は弥よ行ひ怠る事無し。
  
 而る間、貴き聖人也と云ふ事、世に高く聞えて、冷泉院請じて御持僧とせむと為るに、召に随て参ては、様々の物狂はしき事共を申して、逃て去にけり。此如く事に触れて狂ふ事のみ有けれど、其れに付て貴き思えは弥よ増(まさ)りけり。 而る間、貴き聖人也と云ふ事、世に高く聞えて、冷泉院請じて御持僧とせむと為るに、召に随て参ては、様々の物狂はしき事共を申して、逃て去にけり。此如く事に触れて狂ふ事のみ有けれど、其れに付て貴き思えは弥よ増(まさ)りけり。
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