rhizome:古本説話集
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rhizome:古本説話集 [2014/05/02 04:04] – [テキスト画像] Satoshi Nakagawa | rhizome:古本説話集 [2014/06/21 00:27] (現在) – Satoshi Nakagawa | ||
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- | 昭和17年に田山方南氏が発見し、翌年重要美術品に認定された際、『古本説話集』と名づけ | ||
- | られた。旧所蔵者の名前から梅沢本古本説話集とも。したがって[[孤本]]である。 | ||
作者は未詳。[[平安時代]]末期の成立と考えられる。 | 作者は未詳。[[平安時代]]末期の成立と考えられる。 | ||
- | 二巻からなり、上巻は46話からなる[[和歌説話]]、下巻は24話からなる[[仏教説話]]とな | + | 昭和17年に田山方南氏が発見し、翌年重要美術品(現在の重要文化財)に認定された際、『古本説話集』と名づけられた。旧所蔵者、梅澤彦太郎の名前から、梅澤本古本説話集ともいう。これ以外に伝本はなく[[孤本]]である。なお、原本は、もと梅沢記念館の所蔵だったが、現在は文化庁の所蔵になっている。 |
- | っているが、[[序文]]、[[跋文]]を欠くので、ほかにも巻があった可能性もある。 | + | |
- | 文体は『[[宇治拾遺物語]]』によく似た和文体で、実際『宇治拾遺物語』と多くの説話を共有して | + | [[列帖装]]の冊子本1帖で、三人の[[能書家]]の手によって書かれている。 |
- | おり、同文性も高いことから、散逸『[[宇治大納言物語]]』との関係も指摘される。 | + | |
+ | 上巻は46話の[[和歌説話]]、下巻は24話の[[仏教説話]]となっているが、[[序文]]、[[跋文]]を欠くので、ほかにも巻があった可能性もある。 | ||
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+ | [[和文体]]で、『[[今昔物語集]]』『[[宇治拾遺物語]]』『[[世継物語]]』と多くの説話を共有しており、同文性も高いことから、散逸『[[宇治大納言物語]]』との関係も指摘される。 | ||
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==== 注釈書 ==== | ==== 注釈書 ==== | ||
+ | * 日本古典全書『古本説話集』(川口久雄校注・朝日新聞社・昭和42年9月) | ||
* 講談社学術文庫『古本説話集』(高橋貢訳注・講談社) | * 講談社学術文庫『古本説話集』(高橋貢訳注・講談社) | ||
* 『古本説話集全註解』(有精堂)の改訂版。 | * 『古本説話集全註解』(有精堂)の改訂版。 | ||
- | * 新日本古典文学大系『古本説話集・宇治拾遺物語』(三木紀人、浅見和彦、中村義雄、小内一明校注・岩波書店) | + | * 新日本古典文学大系『古本説話集・宇治拾遺物語』(三木紀人、浅見和彦、中村義雄、小内一明校注・岩波書店・1990年11月) |
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rhizome/古本説話集.1398971056.txt.gz · 最終更新: 2014/05/02 04:04 by Satoshi Nakagawa