目次

隆房集

70 ともすれば身にそふ君が面影をいかにもえこそ思ひ放たね

校訂本文

<<PREV 『隆房集』TOP NEXT>>

「年月(としつき)隔つれば、やうやう忘るることもやある」と思へど、月日に従ひて深くのみなりまされば、するかたなくて、

  ともすれば身にそふ君が面影をいかにもえこそ思ひ放たね

<<PREV 『隆房集』TOP NEXT>>

翻刻

 とし月へたつれはやうやう
 わするることもやあると
 おもへと月日にしたかひて
 ふかくのみなりまされは
 するかたなくて
ともすれは身にそふ君かおもかけを
いかにもえこそおもひはなたね/s32r

https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100002834/32?ln=ja