醒睡笑 巻8 祝ひすました
<<PREV 『醒睡笑』TOP NEXT>>
氏康公1)の城中にて、昼、狐の鳴きたることありき。「これは良からず。忌むことなるに」と言ふを聞きて、
夏はきつ音(ね)に鳴く蝉のから衣おのれおのれが身の上に着よ
一 氏康公の城中にて昼狐の鳴たる事あり き是はよからすいむ事なるにといふを聞て 夏はきつねに鳴く蝉のから衣 をのれをのれか身の上にきよ/n8-66l