醒睡笑 巻8 祝ひすました
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江州甲賀大原の庄に、菊田の玉木といふ者あり。正月の羹(かん)の箸に、栗の木片々(かたかた)、柏の木片々、四角に削りて、親子三人祝ひは、「くり1)四方にかし2)食ふ」との心や。
一 江州甲賀大原の庄に菊田の玉木といふ 者あり正月のかんの箸に栗の木かたかた 柏の木かたかた四角に削て親子三人祝ひは 九里四方にかしくふとの心や/n8-66l