醒睡笑 巻8 かすり
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京の町にて、小さき足駄(あしだ)を売る1)商人、「こあしんだ、こあしんだ2)」と言うて先に行けば、そのあとから菜を売る者の続きて、「なかう、なかう3)」と。
われがねに似た響きがすまぬ4)。
一 京の町にてちいさきあしたをかる商人こあしん だこあしんだといふてさきにゆけは其跡 から菜をうる者のつづきてなかうなかうと われかねににたひひきかすまぬ/n8-39l