醒睡笑 巻8 かすり
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護摩堂の本尊、不動1)の前に、供への餅あり。人見て、「あの不動の餅を二つ三つ、こんがらと2)焼いて食うたらよからうな」。新発意(しんぼち)出でて、「食ひたくは食はしませ。誰ぞ無用とせいたかや3)」。
一 護摩堂の本尊不動の前にそなへの餅 有人見てあの不動の餅を二つ三つこんがらと やいてくふたらよからふな新発意出てくい たくはくはしませたれそ無用とせいたかや/n8-38l