醒睡笑 巻8 平家
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「橋の行桁(ゆきげた)をさらさらと走り渡る」を、ややもすれば忘るる。「そちは鈍(どん)なり。膳にすわる皿(さら)にて覚えよ」と言はれ、ある時また、「橋の行桁をちやつちやつ1)と走り渡る2)」と語りごとは。
一 橋のゆきけたをさらさらと走りわたる をややもすれはわするるそちは鈍なり膳に すはる皿にておほへよといはれある時又橋の ゆきけたをちやつちやつとはしりめたると かたりことは/n8-34l