醒睡笑 巻8 頓作
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三十三所の札を打つ巡礼、江州醒井(さめがゐ)の水のもとにのぞみ、麦粉を食せんと取り出だし置き、立ち回る間に、暴風吹きおろし、跡なく散らかしければ、
頼みつる麦粉は風に誘はれてけふさめかゐの1)水をこそ飲め
一 卅三所の札をうつ巡礼江州醒井の水の もとにのぞみ麦粉を食せんと取出しをき 立まはる間に暴風吹おろしあとなくちら かしけれは 頼つる麦粉は風にさそはれて/n8-25l
けふさめかほの水をこそのめ/n8-26r