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醒睡笑 巻8 頓作

24 甲州と越前と取り合ひの時越前の太守の前にて朝粥すわりぬ・・・

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甲州と越前と取り合ひの時、越前の太守の前にて朝粥すわりぬ。末座より、「一段の出来粥(できがひ)に候ふと申す。その座におはせし東堂(とうだう)、「なかなか。国にはあるまい。かいで1)候ふ」とありし、奇特なる作勢とこそ。

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一 甲州(かうしう)と越前(せちせん)と取あひの時越前の太守の
  前にて朝粥すはりぬ末座より一段の出来
  かいに候と申其座におはせし東堂(とうどう)中々
  国にはあるまいかいて候とありし奇特なる
  作勢とこそ/n8-12r
1)
嗅いで/粥で/甲斐で