醒睡笑 巻7 謡
<<PREV 『醒睡笑』TOP NEXT>>
「誓願寺(せいぐわんじ)の阿弥陀は、いかなる御衣木(みぞぎ)にてか作りたるらん」と言ふ人ありしに、「榧(かや)の木にて作りたるは」。「何として知りたるぞ」。「かくれもない、誓願寺の謡(うたひ)1)に、『春日の明神の作とかや2)』」。
一 せいくわんじの阿弥陀はいかなるみそきにて かつくりたるらんといふ人ありしに榧(かや)の木 にてつくりたるはなにとしてしりたるぞ かくれもない誓願寺の謡に春日の明 神の作とかや/n7-50l