醒睡笑 巻7 似合うたのぞみ
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若き侍、一段の馬に乗り、駆けさせて通るを、鉢開き1)どもの見て、その中の宿老が言ひける。「今の馬はわがにしたいぞ」。「何にせう」。「あれに乗り、さつさと駆け回りて、はかゆきに鉢を開きたい」と。
一 若き侍(さふらひ)一段の馬にのりかけさせてとをるを 鉢ひらきどもの見て其中の宿老かいひ ける今の馬は我かにしたひぞなににせう あれにのりさつさとかけまはりてはかゆきに 鉢をひらきたひと/n7-24l