醒睡笑 巻5 婲心
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宗長法師、ある方に泊まり、暁急ぎ帰るとて、下帯を忘れ置かれしを、持たせて送りければ、詠みてつかはす。
思ひきや落すたづなの浜風に波より高き名の立たんとは
一 宗長法師あるかたにとまり暁いそきかへるとて 下帯をわすれおかれしをもたせて送りけれは よみてつかはす おもひきやおとすたつなの浜風に/n5-22r
浪より高き名のたたんとは/n5-22l