醒睡笑 巻5 婲心
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建仁寺の開山千光祖師1)、在唐の時、老母の上を悲しみて詠み給ひし、ただこの一首、集2)に入りぬるとなん。
もろこしの梢(こずゑ)もさびし日本(ひのもと)のははその紅葉散りやしぬらん
一 建仁寺の開山千光祖師(せんくわうそし)在唐の時老母 のうへをかなしみて読給ひし唯此一首集 に入ぬるとなん もろこしのこすゑもさひし日本の ははその紅葉ちりやしぬらん/n5-19r