醒睡笑 巻5 婲心
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牡丹花1)の、児(ちご)にて、机にかかり、いかにもしとやかに手習ひし給ふを見付け、ある人うしろより、
ものも言はひでもの習ふ人
と言ひしに、筆を持ちながら、
くちなしの花のいろはやうつすらん
一 牡丹花の児(ちこ)にて机(つくへ)にかかりいかにもしとやかに 手ならひし給ふを見つけある人うしろより ものもいはひでものならふ人/n5-12r
といひしに筆をもちながら くちなしの花のいろはやうつすらん/n5-12l