醒睡笑 巻4 いやな批判
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風呂に入りて聞きゐたれば、一人吟ずるやう、「山高きがゆゑにたつとからず1)」と。一人耳をすまして、「心がけたることや。庭訓(ていきん)を読まるる」と言へば、一人、「あれは庭訓ではない。式条(しきでう)といふものじや」。
一 風呂に入て聞ゐたれは一人吟するやう山高 きかゆへにたつとからすと一人耳をすまして 心かけたることや庭訓をよまるるといへは一人あ/n4-34r
れは庭訓(ていきん)ではない式条(しきてう)といふ物しや/n4-34l