醒睡笑 巻4 聞こえた批判
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西三条逍遥院殿1)、御養生に有馬へ湯治ありし、その時、歌の点を望みて参らせ上ぐる。
とかくよろしからねば、
昔より奇特(きどく)ありまの湯と聞けど腰折れ歌は治らざりけり
一 西三条逍遥院殿御養生(やうしやう)に有馬(ありま)へ湯治(たうぢ)あ りし其時哥の点(てん)を望て参らせあくる兎(と) 角よろしからねは むかしよりきとくありまの湯ときけと 腰をれ哥はなをらざりけり/n4-4l