醒睡笑 巻3 不文字
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ある者の息子、百人一首を本にむかひ、たうたうと1)読みければ、親にて候ふ人、申されたる。「やれ、静かに読め。それやうなるものは返り点の習ひがむつかしいに」。
一 ある者のむすこ百人一首を本にむかひたゝ たうとよみけれは親にて候人申されたる やれしつかによめそれやうなる物はかへりてん のならひかむつかしいに/n3-26r