醒睡笑 巻3 不文字
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中間どもの集まりて、人の名・名字を沙汰しけるが、一人言ふやう、「おれが殿は、名を三度付かれたが、みな腰から下へのことばかりじや。始めに次郎四郎1)、二番に次兵衛2)、三度にに修理大夫(しゆりのたいふ)3)」を、尻の大夫と噂したり。
一 中間とものあつまりて人の名名字をさたし けるが一人いふやうおれか殿は名を三度つかれ たか皆こしから下への事ばかりじや始に次郎四郎 二番に次兵衛三度にに修理大夫(しゆりのたいふ)をしりの大夫と/n3-15r
うはさしたり/n3-15l