醒睡笑 巻2 賢だて
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古道三1)、洛中歩行の折節、ある棚のかたはらに、青磁の香炉おもはしきあり。立ち寄り見て、うつけたるふりに、「このかうろんいくら」と問はれし。内より、「何とはねても銀子二枚」と。
一 古道三洛中歩行の折節ある棚のかた/n2-47l
はらに青磁の香炉おもはしきあり立より 見てうつけたるふりに此かうろんいくらととは れし内よりなにとはねても銀子弐枚と/n2-48r