醒睡笑 巻1 落書
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さやの宗久1)といふ者、初花(はつはな)の茶入れを持ちてゐたりしに、ある人、三好松山殿を頼みてその威光を借り、見たきよし催しけるに、
物知らぬ人のしわざか初花に松山風を吹かせ来ぬるは
一 さやの宗久といふ者初花の茶入を持て ゐたりしにある人三好(みよし)松山殿を頼て 其威光(いくわう)をかり見度よし催(もよほ)しけるに/n1-25l
物しらぬ人のしわさか初はなに松山風をふかせきぬるは/n1-26r