唐鏡 第六 魏蜀呉より余晋恭帝にいたる
次は哀帝1)と申しき。諱は丕(ひ)、字は千霛(せんれい)2)。成帝3)の長子なり。穆帝4)の後に位に即き給ふ。
帝、黄老のことを好みて、穀を断ち、長生の薬を餌にし給ふに、過度にして崩じ給ひぬ。
御年二十五、在位四年なり。在位の間、万機を知り給はず。崇徳太后5)を朝に臨みて政(まつりごと)をし給ひける。
次哀帝ト申キ諱ハ丕字ハ千霛(センレイ)成帝ノ長子也穆帝ノ後ニ位即 給帝黄老ノ事ヲ好ミテ穀ヲタチ長生ノ薬ヲ餌ニシ給ニ過度シテ崩給ヌ 御年廿五在位四年也在位ノ間万機ヲ知給ハス崇徳太 后ヲ朝ニ臨テ政ヲシ給ケル/s168r・m298