一言芳談抄 巻之下
又云はく1)、「故上人2)のたまひしは、『往生のために念仏を申す時、念仏の行(ぎやう)、心(しん)に3)大要(たいえう)に覚えて、行ずるに付けて、勇みありて、常に念仏の申したからんをば、我が身に、すでに三心4)を具せりと思ふべきなり』」。
ひ口(くち)にもいふなり。又云故上人(しやうにん)の給しは。往生(わうじやう)のため に念仏を申時。念仏の行(ぎやう)、心(しん)大要(たいよう)におぼえて 。行(ぎやう)ずるに付て。勇(いさみ)ありて。つねに念仏の申たからん/ndl2-16l
https://dl.ndl.go.jp/ja/pid/2583391/1/16
をば。我身(わがみ)にすでに。三心をぐせりとおもふべきなり/ndl2-17r