きんかいわかしゅう
一帖663首。藤原定家が一部を書写し所持していた本。
「建暦三年十二月十八日」の日付があり、実朝22歳までの歌が収録される。
自撰説もあるが、実朝の側近が編み、定家らの手を経て、後鳥羽院あたりに奉ったと考えられている。
春(116首)・夏(38首)・秋(120首)・冬(78首)・賀(18首)・恋(141首)・旅(24首)・雑(28首)に分類されている。
昭和四年、佐々木信綱により発見された。
貞享4年(1687)に刊行された本。719首からなる。部立は春・夏・秋・冬・恋・雑。
奥書に「柳営亜槐」が改編したとある。
定家所伝本に「一本及印本所載歌」を巻末に付したもの。印本は貞享版本を指す。