かんじ
3000年以上前から中国で使われるようになった文字。その後、東アジア周辺諸国に広まり、発祥の中国だけでなく、日本、朝鮮半島、ベトナムなどで使われ、現在でも中国、日本、朝鮮半島などで使用されている。
一つの漢字で一つ以上の意味を有すことから表意文字といわれる。また、同時に一つの音を表しているが、日本では、伝わってきた時代や地方による差異により、呉音・漢音・唐音など、複数の音を持つ場合が多い。
表意文字のため、数が多く、『大漢和辞典』で5万字余りを収録しているが、これがすべてというわけではない。
伝説としては、伏羲が八卦を描いたことにより文字が始まり、黄帝の史官蒼頡が漢字を発明したとされるが、実際にどのような形で始まったかは不明。
現存する最古の漢字は殷の甲骨文で、ついで金文がある。
書体 六書