おうじょうでん
往生とは高僧などが、死後、転生して浄土へ赴くことで、一般に阿弥陀如来を教主とする極楽浄土に往生した人の事跡を記した説話集。
中国、唐代に浄土教の流行にしたがって編纂されるようになる。それが、日本にも影響を与え、永観二年(984)ごろ、慶滋保胤の『日本往生極楽記』を皮切りに多くの往生伝が作られるようになる。