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史記

しき

概要

中国の正史である二十四史の第一。前漢司馬遷の撰。

黄帝から武帝までの歴史書で、後の漢書以降の正史や日本の日本書紀などの 模範となった。

歴史を十二本紀(帝紀)・十表・八書・三十世家・七十列伝の130編に分けて記しており、紀伝体といわれる。

注釈書として、南朝劉宋の裴忱の「史記集解」、の司馬貞の「史記索隠」、唐の張守節の「史記正義」、の凌稚隆の「史記評林」などがある。

内容

本紀

12編からなる、五帝から漢の武帝までの歴代王朝興亡の歴史を述べた編年史。

10編からなる、内容別の年表。

8編からなる、制度・文物の変遷など。

世家

30編からなる、封建諸侯の国別の年代記。

列伝

70編からなる、個人の伝記。戦国時代以来の個人の活動を取り上げる。

個人名の伝記のほか、刺客・循吏・儒林・遊侠・貨殖などテーマ別の伝記もあり、 史記のなかでもっとも司馬遷の主観がはいったもの。

史記全体の過半をしめる。

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