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text:yotsugi:yotsugi026 [2014/08/02 22:40] – [校訂本文] Satoshi Nakagawatext:yotsugi:yotsugi026 [2014/09/25 02:24] (現在) – [第26話 五月の長雨のころ上の御局の御簾の前に・・・] Satoshi Nakagawa
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 +世継物語
 ====== 第26話 五月の長雨のころ上の御局の御簾の前に・・・ ====== ====== 第26話 五月の長雨のころ上の御局の御簾の前に・・・ ======
  
 ===== 校訂本文 ===== ===== 校訂本文 =====
  
-今は昔、五月の長雨のころ、上の御局の御簾の前に、斎院頭((枕草子「斉信(ただのぶ)の」。斉信を斎院に、頭を能(の)に誤ったものだろう。))中将、寄り居給へりけるが、((底本「が」の後に「の」。衍字と見て削除する))まことにめでたく香ばしう、その物とも思へず。+今は昔、五月の長雨のころ、上の御局の御簾の前に、斎院頭((枕草子「斉信(ただのぶ)の」。斉信を斎院に、能(の)を頭に誤ったものだろう。))中将、寄り居給へりけるが、((底本「が」の後に「の」。衍字と見て削除する))まことにめでたく香ばしう、その物とも思へず。
  
 雨にしめりたるほどの、いみじうおかしかりけり。五六日まで簾に移りたりければ、若き女房達、染みかへり、めであはれたりけり。 雨にしめりたるほどの、いみじうおかしかりけり。五六日まで簾に移りたりければ、若き女房達、染みかへり、めであはれたりけり。
text/yotsugi/yotsugi026.1406986824.txt.gz · 最終更新: 2014/08/02 22:40 by Satoshi Nakagawa