text:yotsugi:yotsugi010
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text:yotsugi:yotsugi010 [2014/07/30 16:29] – Satoshi Nakagawa | text:yotsugi:yotsugi010 [2016/03/26 16:09] – [校訂本文] Satoshi Nakagawa | ||
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+ | 世継物語 | ||
====== 第10話 桂の御子に式部卿の宮給ひける時・・・ ====== | ====== 第10話 桂の御子に式部卿の宮給ひける時・・・ ====== | ||
===== 校訂本文 ===== | ===== 校訂本文 ===== | ||
- | 今は昔、桂の御子に、式部卿の宮給ひ((大和物語「住み給ひ」))ける時、その女君に候ひけるはゝ((大和物語「うなゐ」。「わらは」の誤りか))は、この男宮をいと目出度と思ひかけ奉りけるを、知り給はざりける。 | + | 今は昔、桂の御子((孚子内親王))に、式部卿の宮給ひ((大和物語「住み給ひ」))ける時、その女君に候ひけるはゝ((大和物語「うなゐ」。「わらは」の誤りか))は、この男宮をいと目出度と思ひかけ奉りけるを、知り給はざりける。 |
- | 蛍の飛歩くを、「かれ捕らへて」こと、この童(わらは)にのたまはせければ、捕らへて汗衫(かざみ)の袖に蛍を包みて御覧ぜさせ聞こえける。 | + | 蛍の飛歩くを、「かれ捕らへて来(こ)」と、この童(わらは)にのたまはせければ、捕らへて汗衫(かざみ)の袖に蛍を包みて御覧ぜさせ聞こえける。 |
包めども隠れぬ物は夏虫の身よりあまれる思ひなりけり | 包めども隠れぬ物は夏虫の身よりあまれる思ひなりけり |
text/yotsugi/yotsugi010.txt · 最終更新: 2016/03/26 16:10 by Satoshi Nakagawa