text:turezure:k_tsurezure110.txt
no way to compare when less than two revisions
差分
このページの2つのバージョン間の差分を表示します。
— | text:turezure:k_tsurezure110.txt [2018/08/16 14:38] (現在) – 作成 - 外部編集 127.0.0.1 | ||
---|---|---|---|
行 1: | 行 1: | ||
+ | 徒然草 | ||
+ | ====== 第110段 双六の上手といひし人にその行を問ひ侍りしかば・・・ ====== | ||
+ | |||
+ | ===== 校訂本文 ===== | ||
+ | |||
+ | 双六の上手といひし人に、その行(てだて)を問ひ侍りしかば、「『勝たん』と打つべからず。『負けじ』と打つべきなり。『いづれの手か、とく負ぬべき』と案じて、その手を使はずして、一目なりとも遅く負くべき手につくべし」と言ふ。 | ||
+ | |||
+ | 道を知れる教へ、身を治め、国を保たん道も、またしかなり。 | ||
+ | |||
+ | ===== 翻刻 ===== | ||
+ | |||
+ | 双六の上手といひし人に。其行をとひ | ||
+ | 侍しかば。かたんとうつべからず。まけじと | ||
+ | うつべき也。いづれの手かとく負ぬべきと | ||
+ | 案じて。その手をつかはずして。一め | ||
+ | なりともをそくまくべき手につく | ||
+ | べしといふ。道をしれる教。身を治め | ||
+ | 国を保ん道も。又しか也/w1-81l | ||
+ | |||
+ | http:// | ||
text/turezure/k_tsurezure110.txt.txt · 最終更新: 2018/08/16 14:38 by 127.0.0.1