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text:turezure:k_tsurezure089.txt

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text:turezure:k_tsurezure089.txt [2018/07/27 18:51]
text:turezure:k_tsurezure089.txt [2020/04/27 16:05] (現在)
Satoshi Nakagawa [校訂本文]
ライン 8: ライン 8:
 肝心(きもこころ)も失せて、防がんとするに、力もなく足も立たず、小川へ転び入りて、「助けよや、猫また、よやよや」と叫べば、家々より、松ども灯して走り寄りて、見れば、このわたりに見知れる僧なり。 肝心(きもこころ)も失せて、防がんとするに、力もなく足も立たず、小川へ転び入りて、「助けよや、猫また、よやよや」と叫べば、家々より、松ども灯して走り寄りて、見れば、このわたりに見知れる僧なり。
  
-「こはいかに」とて、川の中より抱(いだ)き起したれば、連歌の物(かけもの)取りて、扇・小箱など懐(ふところ)に持ちたりけるも、水に入りぬ。希有(けう)にして助かりたるさまにて、這ふ這ふ家に入りにけり。+「こはいかに」とて、川の中より抱(いだ)き起したれば、連歌の物(かけもの)取りて、扇・小箱など懐(ふところ)に持ちたりけるも、水に入りぬ。希有(けう)にして助かりたるさまにて、這ふ這ふ家に入りにけり。
  
 飼ひける犬の、暗けれど、主(ぬし)を知りて、飛び付きたりけるとぞ。 飼ひける犬の、暗けれど、主(ぬし)を知りて、飛び付きたりけるとぞ。


text/turezure/k_tsurezure089.txt.1532685066.txt.gz · 最終更新: 2018/07/27 18:51 (外部編集)