text:towazu:towazu2-04
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text:towazu:towazu2-04 [2019/05/07 01:22] – 作成 Satoshi Nakagawa | text:towazu:towazu2-04 [2019/07/15 10:32] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa | ||
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- | さるほどに、隆顕((四条隆顕))申すやう、「祖父(おほぢ)・叔父(おぢ)などとて、咎(とが)を行なはれ候ふ、みな外戚(げしやく)に侍る。伝へ聞く、いまだ内戚の祖母(むば)侍るなり。叔母、また同じく侍る。これに、いかが仰せなからん」と申さる。「さることなれども、筋((「筋(角川・集成)、出仕(新大系)。))の人などにてもなし。それらまで仰せられ候はんこと、あまりに候ふ。うるはしく、苦りぬべきことなり」と仰せあるに、「さるべきやう候はず。主(ぬし)((作者))を御使にてこそ仰せ候はめ。また、北山の准后こそ、幼くより御芳心にて、典侍大も侍りしか」と申す折に、「准后よりも罪かかりぬべくや」と西園寺((西園寺実兼))に仰せらる。「あまりにかすかなる仰せにも候ふかな」と、しきりに申されしを、「いはれなし」とて、また責め落されて、それも勤められき。 | + | さるほどに、隆顕((四条隆顕))申すやう、「祖父(おほぢ)・叔父(おぢ)などとて、咎(とが)を行なはれ候ふ、みな外戚(げしやく)に侍る。伝へ聞く、いまだ内戚の祖母(むば)侍るなり。叔母、また同じく侍る。これに、いかが仰せなからん」と申さる。「さることなれども、筋((「筋」(角川・集成)、「出仕」(新大系)。))の人などにてもなし。それらまで仰せられ候はんこと、あまりに候ふ。うるはしく、苦りぬべきことなり」と仰せあるに、「さるべきやう候はず。主(ぬし)((作者))を御使にてこそ仰せ候はめ。また、北山の准后こそ、幼くより御芳心にて、典侍大も侍りしか」と申す折に、「准后よりも罪かかりぬべくや」と西園寺((西園寺実兼))に仰せらる。「あまりにかすかなる仰せにも候ふかな」と、しきりに申されしを、「いはれなし」とて、また責め落されて、それも勤められき。 |
- | 御こと、常のごとく、沈(ぢん)の船に麝香(しやかう)の臍(へそ)三つにて、船差(ふなざ)し作りて乗せてと、御衣と、御前へ参る。二条左大臣((二条師忠))に牛・太刀、残りの公卿には、牛、女房たちの中へは箔(はく)・洲流し・名したへ・紅梅なとの檀紙(だんし)百。 | + | 御こと、常のごとく、沈(ぢん)の船に麝香(じやかう)の臍(へそ)三つにて、船差(ふなざ)し作りて乗せてと、御衣と、御前へ参る。二条左大臣((二条師忠))に牛・太刀、残りの公卿には、牛、女房たちの中へは箔(はく)・洲流し・名したへ・紅梅なとの檀紙(だんし)百。 |
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text/towazu/towazu2-04.1557159737.txt.gz · 最終更新: 2019/05/07 01:22 by Satoshi Nakagawa