text:mumyosho:u_mumyosho080
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text:mumyosho:u_mumyosho080 [2014/10/23 18:06] – 作成 Satoshi Nakagawa | text:mumyosho:u_mumyosho080 [2014/10/23 18:07] (現在) – [第80話 頼実がすきの事] Satoshi Nakagawa | ||
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無名抄 | 無名抄 | ||
- | ====== 第80話 頼実がすきの事 ====== | + | ====== 第80話 頼実が数奇の事 ====== |
===== 校訂本文 ===== | ===== 校訂本文 ===== | ||
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その後、年経て、重き病(やまひ)を受けたりけるとき、命生くべき祈りどもしけるとき、家にありける女に、住吉の明神憑き給ひて、「かねて祈り申す事をば忘れたるか。 | その後、年経て、重き病(やまひ)を受けたりけるとき、命生くべき祈りどもしけるとき、家にありける女に、住吉の明神憑き給ひて、「かねて祈り申す事をば忘れたるか。 | ||
- | | + | 木の葉散る宿(やど)は聞き分くことぞなき時雨(しぐれ)する夜も時雨せぬ夜も |
といへる秀歌詠ませしは、汝が信をいたして、我に心ざし申ししゆゑなり。されば、この度(たび)は、いかにも生くまじきなり」とぞ、仰せられける。 | といへる秀歌詠ませしは、汝が信をいたして、我に心ざし申ししゆゑなり。されば、この度(たび)は、いかにも生くまじきなり」とぞ、仰せられける。 |
text/mumyosho/u_mumyosho080.1414055191.txt.gz · 最終更新: 2014/10/23 18:06 by Satoshi Nakagawa