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text:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka13-14 [2018/03/10 13:40] – 作成 Satoshi Nakagawa | text:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka13-14 [2018/03/10 13:40] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa | ||
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陶侃、夢のうち、八翅生ひて天門に入ると見てけり。後に八州の都督たり。 | 陶侃、夢のうち、八翅生ひて天門に入ると見てけり。後に八州の都督たり。 | ||
- | 陶侃、武昌にある時、もろもろの賢人(かしこびと)、来たり集まりて、酒を勧むるに、陶侃、三盃を飲みけり。客(かく)、おのおの強ひけり。 | + | 陶侃、武昌にある時、もろもろの賢人(かしこびと)、来たり集まりて、酒を勧むるに、陶侃、三盃を飲みけり。客(かく)、おのおの強ひけり。やや久しくありていはく、「われ若くいとけなかりし昔、父の侍(はんべ)りし時、酒の失(しつ)ありき。父に誓ひし限りを過ぎて、飲むべからず」と答へて、固くいなびて止(や)みぬ。 |
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- | やや久しくありていはく、「われ若くいとけなかりし昔、父の侍(はんべ)りし時、酒の失(しつ)ありき。父に誓ひし限りを過ぎて、飲むべからず」と答へて、固くいなびて止(や)みぬ。 | + | |
母失せてのころ、墓に居て、一人泣きけるに、二人の客、来たりとぶらふあり。帰るを見れば、白き鶴となりて、飛び去りてけり。 | 母失せてのころ、墓に居て、一人泣きけるに、二人の客、来たりとぶらふあり。帰るを見れば、白き鶴となりて、飛び去りてけり。 |
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