text:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka05-10
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text:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka05-10 [2017/11/28 21:06] – 作成 Satoshi Nakagawa | text:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka05-10 [2017/11/28 21:11] – [校訂本文] Satoshi Nakagawa | ||
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** 飛燕体軽 ** | ** 飛燕体軽 ** | ||
- | 趙の飛燕は、河陽公主の家にて、歌舞を習ひき。一度(ひとたび)奏で、一度歌ふに、あはれをもよほし、涙をもよほさずといふことなし。その体軽(かろ)くして、舞(まひ)の姿にたれるゆゑに「飛燕」と名付けけるなり。 | + | 趙の飛燕((趙飛燕))は、河陽公主の家にて、歌舞を習ひき。一度(ひとたび)奏で、一度歌ふに、あはれをもよほし、涙をもよほさずといふことなし。その体軽(かろ)くして、舞(まひ)の姿にたれるゆゑに「飛燕」と名付けけるなり。 |
- | 歌舞の曲のみにあらず、見目・形・心ざま、たとへむ方(かた)なかりければ、おほやけ忍びて通ひ給ひけり。縫ひ物のかたらひ、をしのぶすま、亀の文(もん)の木枕(きまくら)あり。つひに后(きさき)に立ちにけり。 | + | 歌舞の曲のみにあらず、見目・形・心ざま、たとへむ方(かた)なかりければ、おほやけ忍びて通ひ給ひけり。縫ひ物のかたらひ、をしのぶすま、亀の文(もん)の木枕(きまくら)あり。つひに后(きさき)((漢の成帝の皇后))に立ちにけり。 |
女弟あり。昭儀とす。見目・形、ほとど((「ほとど」は底本「ホトヲト」。書陵部本(桂宮本)により訂正。))後宮を傾(かたぶ)くるほどなむありけり。 | 女弟あり。昭儀とす。見目・形、ほとど((「ほとど」は底本「ホトヲト」。書陵部本(桂宮本)により訂正。))後宮を傾(かたぶ)くるほどなむありけり。 |
text/mogyuwaka/ndl_mogyuwaka05-10.txt · 最終更新: 2017/11/29 21:58 by Satoshi Nakagawa