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text:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka04-05 [2017/11/14 19:15] – 作成 Satoshi Nakagawatext:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka04-05 [2017/11/14 20:39] (現在) – [翻刻] Satoshi Nakagawa
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 そのゆゑを問はるるに、答へて申していはく、「孔子は盗泉((「盗泉」は底本「資泉」。諸本により訂正。))の水に渇するを忍び、曽参は勝母の閭に車を廻らす。その名を憎むなり」と申せり。 そのゆゑを問はるるに、答へて申していはく、「孔子は盗泉((「盗泉」は底本「資泉」。諸本により訂正。))の水に渇するを忍び、曽参は勝母の閭に車を廻らす。その名を憎むなり」と申せり。
  
-おほやけ、これを聞きて、「賢なるかな尚書」と讃め給ひて、倉の銭四十万を賜はせて、右僕射なし給ひけり。大臣なり。+おほやけ、これを聞きて、「賢なるかな尚書」と讃め給ひて、倉の銭四十万を賜はせて、右僕射なし給ひけり。大臣なり。
  
->盗泉水は、「盗人(ぬすびと)の泉」と書きたり。孔子、水に飢ゑても、その水を飲みたまはず。勝母閭は、「母に勝つ里」と書きたり。曽参、急ぐ道なれども、その里を避(よ)きて過ぎき。みな、その里を厭ふゆゑなり。+>盗泉水は、「盗人(ぬすびと)の泉」と書きたり。孔子、水に飢ゑても、その水を飲みはず。勝母閭は、「母に勝つ里」と書きたり。曽参、急ぐ道なれども、その里を避(よ)きて過ぎき。みな、その里を厭ふゆゑなり。
  
   雲居より霰(あられ)に似たる玉の色を一人や庭に思ひ捨つべき   雲居より霰(あられ)に似たる玉の色を一人や庭に思ひ捨つべき
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   鍾離委珠 霰   鍾離委珠 霰
-  後漢鍾離意あさなは子阿顕宗位につきてめして +  後漢鍾離意アサナハ子阿顕宗位ニツキテメシテ 
-  尚書とす時交趾(かうし)つみにをこなはれけりその資物 +  尚書トス時交趾(カウシ)ツミニヲコナハレケリソノ資物 
-  をほや□群臣にあかちたまはするに鍾離珠璣(しゆき)をえてにすてけ/d1-30l+  ヲホヤ□群臣ニアカチタマハスルニ鍾離珠璣(シユキ)ヲエテニステケ/d1-30l
  
-  りそのゆえをとはるるにこたえて申云孔子忍(しのひ)渇於資泉 +  リソノユエヲトハルルニコタエテ申云孔子忍(シノヒ)渇於資泉 
-  之水曽参廻車於勝母之閭(りよに)其名をにくむなりとせり +  之水曽参廻車於勝母之閭(リヨニ)其名ヲニクムナリトセリ 
-  をほやけこれをききてなる尚書とほめ銭 +  ヲホヤケコレヲキキテナル尚書トホメ銭 
-  卌万をたまはせて右僕射(いうほくしやに)なしたまいけり大臣なり +  卌万ヲタマハセテ右僕射(イウホクシヤニ)ナシタマイケリ大臣ナリ 
-  \盗泉水はぬすのいつみとかきたり孔子水にうえてもそのみつ +  \盗泉水ハヌスノイツミトカキタリ孔子水ニウエテモソノミツ 
-  をのみたまはす勝母閭にかつさととかきたり曽参いそ +  ヲノミタマハス勝母閭ニカツサトトカキタリ曽参イソ 
-  くみちなれとも其里をよきてすききみなそのさとをいとふゆへなり +  クミチナレトモ其里ヲヨキテスキキミナソノサトヲイトフユヘナリ 
-    くもゐよりあられににたるをひとりやにはにをもひすつへき/d1-31r+    クモヰヨリアラレニニタルヲヒトリヤニハニヲモヒスツヘキ/d1-31r
  
text/mogyuwaka/ndl_mogyuwaka04-05.txt · 最終更新: 2017/11/14 20:39 by Satoshi Nakagawa