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text:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka04-01 [2017/11/09 19:13] – 作成 Satoshi Nakagawatext:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka04-01 [2017/11/09 19:22] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa
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 盛吉は廷尉なり。冬の節を迎ふるごとに、いましめける罪人(つみびと)を、裁(ことは)り注(しる)しけり((「注しけり」は底本「シ□シケリ」で一字虫損。書陵部本二本により補入))。 盛吉は廷尉なり。冬の節を迎ふるごとに、いましめける罪人(つみびと)を、裁(ことは)り注(しる)しけり((「注しけり」は底本「シ□シケリ」で一字虫損。書陵部本二本により補入))。
  
-夜な夜なみづから巡りて、おのおのが形を見るに、笞(しもと)の跡をやもへるもあり。鉄鎖(かなぐさり)に痛めるもあり。親を恋ひ、子を恋ふるもあり。寒きを憂へ飢ゑを憂ふるもあり。+夜な夜なみづから巡りて、おのおのが形(かたち)を見るに、笞(しもと)の跡をやもへるもあり。鉄鎖(かなぐさり)に痛めるもあり。親を恋ひ、子を恋ふるもあり。寒きを憂へ飢ゑを憂ふるもあり。
  
 盛吉は筆を取りて泣き、妻は灯火(ともしび)を取りて泣く。共に涙を流しけり。 盛吉は筆を取りて泣き、妻は灯火(ともしび)を取りて泣く。共に涙を流しけり。
text/mogyuwaka/ndl_mogyuwaka04-01.1510222410.txt.gz · 最終更新: 2017/11/09 19:13 by Satoshi Nakagawa