text:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka02-15
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text:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka02-15 [2017/10/23 23:05] – 作成 Satoshi Nakagawa | text:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka02-15 [2017/10/24 16:34] (現在) – [翻刻] Satoshi Nakagawa | ||
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** 魏顆結草 夏草 ** | ** 魏顆結草 夏草 ** | ||
- | 魏顆は武子((底本「武士」。魏武子・魏犨。本文では「武士」と「武子」が混在するが、すべて「武子」に統一する。))が子なり。武子、寵妾ありけり。武子((底本「武子」))、病付きけるはじめに、魏顆を呼びて、「われ死なん((「死なん」底本「ん」なし。書陵部本(桂宮本)により補入。))後には、この妾をなんぢが妻にして、いとほしくせよ」と言ひけり。 | + | 魏顆は武子((底本「武士」。魏武子・魏犨。底本では「武士」と「武子」が混在するが、すべて「武子」に統一する。))が子なり。武子、寵妾ありけり。武子((底本「武子」))、病付きけるはじめに、魏顆を呼びて、「われ死なん((「死なん」底本「ん」なし。書陵部本(桂宮本)により補入。))後には、この妾をなんぢが妻にして、いとほしくせよ」と言ひけり。 |
その後、病重くなりて、もとの心も忘れて、「われ死なば、妾をも殺して、同じ棺(ひつ)に入れよと云て、武子、死にけり。魏顆、思はく、「狂乱の時の事をもちゐるべき((「もちゐるべき」は底本「モチヰベキ」。))にあらず。正念の言葉に従はむ」と思へり。さて、妻(め)にしてけり。 | その後、病重くなりて、もとの心も忘れて、「われ死なば、妾をも殺して、同じ棺(ひつ)に入れよと云て、武子、死にけり。魏顆、思はく、「狂乱の時の事をもちゐるべき((「もちゐるべき」は底本「モチヰベキ」。))にあらず。正念の言葉に従はむ」と思へり。さて、妻(め)にしてけり。 | ||
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サヲキタリテムクヰツルナリトイヒツツサリヌサメテノチ | サヲキタリテムクヰツルナリトイヒツツサリヌサメテノチ | ||
此事ヲ思ヒ合セケリ | 此事ヲ思ヒ合セケリ | ||
- | 夏草ノナヒクスヘハヲミツルカナシケミヲムスフ夢ノ枕ニ | + | 夏草ノナヒクスヘハヲミツルカナシケミヲムスフ夢ノ枕ニ/d1-20l |
text/mogyuwaka/ndl_mogyuwaka02-15.1508767528.txt.gz · 最終更新: 2017/10/23 23:05 by Satoshi Nakagawa