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text:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka01-14 [2017/10/14 18:13] – 作成 Satoshi Nakagawa | text:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka01-14 [2017/10/14 18:20] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa | ||
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李広、隴西成紀の人なり。弓矢の道にかしこかりければ、戦ひの功ここに重りて、将軍にうつされにけり。 | 李広、隴西成紀の人なり。弓矢の道にかしこかりければ、戦ひの功ここに重りて、将軍にうつされにけり。 | ||
- | 大史公((司馬遷))がいはく、「余見るに、李将軍を悛悛たること、鄙人のごとく、口に道辞することあたはず」と言へり。死ぬ時、天下に知るも知らぬも、これを惜しみて、悲しみを尽せり。世の人の諺(ことわざ)にいはく、「桃李は言はざれど、下に自ら蹊を成す」と言へり。 | + | 大史公((司馬遷))がいはく、「余、李将軍を見るに、悛悛たること鄙人のごとく、口に道辞することあたはず」と言へり。死ぬ時、天下に知るも知らぬも、これを惜しみて、悲しみを尽せり。世の人の諺(ことわざ)にいはく、「桃李は言はざれど、下に自ら蹊を成す」と言へり。 |
李将軍、親を虎に食はれて、野辺を行くに、草の中に虎ありと見て、これを射貫きてけり。その矢、羽を飲むと言へり。近く寄りて見れば、虎にはあらずして、大きなる石なりけり。 | 李将軍、親を虎に食はれて、野辺を行くに、草の中に虎ありと見て、これを射貫きてけり。その矢、羽を飲むと言へり。近く寄りて見れば、虎にはあらずして、大きなる石なりけり。 |
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