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text:k_konjaku:k_konjaku9-32 [2017/02/25 11:58] – 作成 Satoshi Nakagawa | text:k_konjaku:k_konjaku9-32 [2017/02/25 12:01] (現在) – [巻9第32話 侍御史孫廻璞依冥途使錯従途帰語 第卅二] Satoshi Nakagawa | ||
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====== 巻9第32話 侍御史孫廻璞依冥途使錯従途帰語 第卅二 ====== | ====== 巻9第32話 侍御史孫廻璞依冥途使錯従途帰語 第卅二 ====== | ||
- | 今昔、震旦の□□代((底本頭注「代ノ上唐ノトアルベシ」))に、侍御史として、廻璞と云ふ人有けり。済州の人也けり。貞観十三年と云ふ年、車駕に従て、九成宮に幸ぬ。三善谷に居す。魏の大師と隣家に有り。 | + | 今昔、震旦の□□代((底本頭注「代ノ上唐ノトアルベシ」))に、侍御史として、廻璞と云ふ人有けり。済州の人也けり。貞観十三年と云ふ年、車駕に従て、九成宮に幸ぬ。三善谷に居す。魏の大師((魏徴))と隣家に有り。 |
此の人、昔し、夜る亥の時許に、門の外に、人の、「孫の侍御史」と喚ぶ音有り。廻璞、立出でて、見て云く、「此れ、隣の大師の命か」と云て、既に出でて、二の人を見る。此の二の人、廻璞に云く、「官に汝を召す。速に参るべし」と。廻璞が云く、「我れ行歩に堪へず」。使の云く、「然ば、馬に乗て参るべし」と。 | 此の人、昔し、夜る亥の時許に、門の外に、人の、「孫の侍御史」と喚ぶ音有り。廻璞、立出でて、見て云く、「此れ、隣の大師の命か」と云て、既に出でて、二の人を見る。此の二の人、廻璞に云く、「官に汝を召す。速に参るべし」と。廻璞が云く、「我れ行歩に堪へず」。使の云く、「然ば、馬に乗て参るべし」と。 |
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